【特集展示】奥村秀雄氏書写『東大寺献物帳』 このたび早稲田大学會津八一記念博物館では、奥村秀雄氏よりご寄贈いただいた『東大寺献物帳』(原本正倉院蔵)書写本の受贈を記念し、特集展示を開催いたします。 正倉院宝物の歴史は、天平勝宝八歳(756年)に光明皇后が聖武天皇の七七忌に際し、遺愛の宝物と薬物を東大寺盧舎那仏に奉献したことに始まります。以後も三度の追加献納が行われ、その都度目録が作成されました。これらの目録は、その外題や内容などから「国家珍宝帳」「種々薬帳」「屏風花氈等帳」「大小王真跡帳」「藤原公真跡屏風帳」の通称で知られており、一般的にはそれらを総称して『東大寺献物帳』と呼びます。 今回展示する『東大寺献物帳』書写本は、長年にわたり東京国立博物館で大仏蓮弁刻画や正倉院宝物研究を担われ、また本学第一文学部や日本女子大学でも教鞭をとられた奥村秀雄氏によって書写されたものです。用紙の選定、天皇御璽の模刻押印、表装の仕立てにいたるまで、原本にできるだけ忠実に制作された全巻の書写本は稀であり、原本が一般に公開される機会がほとんどない中で、貴重な存在といえるでしょう。 本展覧会では、『東大寺献物帳』書写本を全巻公開するとともに、聖武天皇や東大寺に関する当館所蔵資料も併せて展観いたします。正倉院宝物の精神と歴史の一端をご堪能いただけましたら幸いです。 <開催概要> 会期:2025年10月6日(月)~2025年12月7日(日) 時間:10:00~17:00 ※入館は16:30 まで 休館日:詳細はこちら(公式サイト) 会場:會津八一記念博物館 1階 會津八一コレクション展示室 入館料:無料
現代日本のパッケージ2025 関連団体より選ばれたパッケージを一同に展示 身近な印刷物の代表格であるパッケージは、社会や暮らしの変化に合わせて、その機能やデザインを日々進化させています。近年では、SDGs(持続可能な開発目標)の視点が取り入れられ、環境問題や社会課題の解決にも貢献しています。 今回で11回目を迎える本展では、日本で開催されている3つのパッケージコンクールの受賞作品を一堂に集め、現場での創意工夫や最新の動向をご紹介します。普段手にする食品や家庭用品の包装から、なかなか目にする機会のない輸送用包装まで、多彩な作品をご覧いただけます。 見た目の美しさや驚きの仕掛け、環境への配慮など、パッケージには数多くの魅力と可能性が詰まっています。ぜひ会場でその面白さと奥深さを体感し、印刷と包装の新しい世界をお楽しみください。 展示内容 ・第64回ジャパンパッケージングコンペティション 主催:一般社団法人日本印刷産業連合会 市場で販売されている商品化されたコマーシャルパッケージの優秀性を競う商品包装コンペティションです。経済産業大臣賞を筆頭に40作品が選ばれました。 ・日本パッケージデザイン大賞2025 主催:公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA) パッケージというデザイン領域のプロフェッショナルが集い、作品のデザイン性や創造性を競うコンペティションです。生産や流通、環境などの包装材料としての面だけでなく、デザイン的な価値や、商品づくりの観点にも重きを置きながら、パッケージデザイナーの目で評価することも、大きな特徴となっています。 ・2025日本パッケージングコンテスト(第47回) 主催:公益社団法人日本包装技術協会 材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデアなどあらゆる機能から見て年間の優秀作品を選定するコンテストです。ジャパンスター賞をはじめ、6つの包装技術賞、13の包装部門賞があります。 ※本展ではこのうちのジャパンスター賞と包装技術賞を紹介します。 会期 2025年10月4日(土) ~ 2025年12月7日(日) 休館日 毎週月曜日(ただし10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火) 開館時間 10:00~18:00 入場料 無料 ※印刷博物館地下展示室にご入場の際は入場料が必要です。 共催 TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館 一般社団法人日本印刷産業連合会 公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA) 公益社団法人日本包装技術協会 関連イベント トークショー:次世代の新たな風を感じる「日本パッケージデザイン大賞2025」 日時:2025年10月19日(日)15:00~16:40 詳細はこちら